理想の暮らしを描いたら、人生が動き出した話

オンライン秘書

※この記事は、2024年3月に音声配信した内容をもとに、当時の気づきや変化を振り返りながら再編集したものです。


オンライン秘書のよしえです。

今回は、私が会社員を卒業し、フリーランスとして働くようになるまでのプロセスを振り返ります。
その中でも特に大きな転機となったのが、「理想の暮らしを思い描いたこと」でした。

現在はオンライン秘書として在宅で仕事をしながら、家族との時間や自分のペースを大切にできる生活を送っていますが、ここに至るまでには試行錯誤の連続でした。

この記事では、理想の暮らしを描いたことで私の人生がどう動き始めたのかをお伝えします。
フリーランスを目指している方、働き方や暮らし方を見直したいと考えている方の参考になれば嬉しいです。


退職という決断の背景にあった“モヤモヤ”

17年勤めた会社を辞めて、もうすぐ1年が経ちます。

これまでにも、友人や元同僚、コミュニティの仲間から

なぜ退職という大きな決断ができたのか?
どうしてフリーランスという働き方を選んだのか?


そんな質問をたくさんいただいてきました。


これはつまり、
「働き方を変えたいけど、怖くて動き出せない」
「退職したいけれど、自信が持てない」
という気持ちが根底にあるのではないかと感じています。

私自身も、まさにその気持ちで悩んでいたからこそ、同じような思いを抱える方に向けて少しでも参考になればと、これまでも丁寧にお答えしてきました。


最初から「会社を辞めよう」と決めていたわけではありません。
小さな気づきや行動を積み重ねていった結果、退職という選択にたどり着いたのです。



このブログでは、私がフリーランスとして独立するまでにどんな準備をしてきたのか、何を考えてきたのかを、テーマ別に記録として残していきたいと思っています。

最初のステップは、「理想の暮らしを描くこと」

すべての始まりは、
「理想の暮らしを描く」という小さな一歩でした。

4年ほど前、コロナ禍でステイホームが続いていたある日。

新築から1年ほど経った我が家は、モノが増えて片付かず、
下の子もまだ小さかったため、集中して片付ける時間もなく、

毎日イライラを募らせながら過ごしていました。


そんなとき、大好きな近藤麻理恵さんの「こんまりメソッド」を学べる1dayのオンラインセミナーに参加することに。

セミナーの中で印象に残ったワークのひとつに、こんな問いかけがありました。

「もし今、何も制限がなかったら、どんな暮らしをしてみたいですか?」

どんな家に住み、どんな景色を見て、どんな空気や音・香りを感じて、
誰と、どんな時間を過ごしているのか…

最初は「難しい質問だな」と感じましたが、講師の方の導きに心をゆだねて、
制限を取っ払った理想の暮らしを想像してみました。

すると、不思議なことに思い浮かんできたのは「夢のまた夢」ではなく、
少し工夫すれば手が届きそうな、身近で現実味のある暮らしでした。

私が思い描いたのは、こんな暮らしです:

  • 窓から緑が見えると嬉しい
  • 季節の移ろいを感じながら暮らしたい
  • 家族との時間をゆったり楽しみたい

自分で言うのもなんですが…どれもささやかで、でも確かな願いだったと思います。

理想を遠ざけていたのは、自分の思い込みが作る現実だった

理想の暮らしを思い浮かべた直後、ふと私はこう思ってしまいました。

今は無理だよね。
子育てが落ち着いて、定年を迎えた後じゃないと…

せっかく制限を外して理想を描いたのに、
自分でまた制限をかけ直してしまったのです。

なぜなら、目の前の現実は
仕事・育児・家事に追われ、余白ゼロの毎日。

理想とは程遠い生活の中で、「自分には叶える力がない」と思い込むようになり、
自己効力感(セルフエフィカシー)はどんどん下がっていきました。

時短・効率化で時間を生み出す|その結末

「心にゆとりが欲しい」

そう思った私は、
「そのためには、まず時間のゆとりを作らなければ」と考えました。

片付けの本や時間術の書籍を読み漁り、
会社では徹底的に業務効率化に取り組み、
家では便利家電を導入して家事動線を改善。

結果的に、時間を捻出することには成功しました。

でも、理想の暮らしには近づけませんでした。

当時の職場にはフレックス制度もなく、
自分の仕事が終わっても定時までは職場に残らなければなりませんでした。

どんなに工夫して仕事を早く終わらせても、
空いた時間にはチームメンバーのフォローや新しい案件が降ってきます。

「子どものために早く帰りたい!」という気持ちで頑張っても、
努力が報われない現実に、心はすり減っていくばかりでした。

何を優先して行動しているか|大切な価値観を知る

理想を叶えるためのアプローチはしていたのに、なぜかうまくいかない。
その理由は、心の軸がズレていたからだったと思います。

私はずっと、「誰かのために」と考えて行動してきました。
もちろん、純粋に人の役に立ちたいという思いもありましたが、
大人になるにつれ、「どう見られるか」を気にすることが増えていったように思います。

その結果、自分が本当に大切にしたいことや価値観がブレてしまったのです。

“他人軸”で生きていたからこそ、
理想を描くことさえ諦め、
「自分が幸せになるための努力なんて意味がない」と思っていました。

でも、本当に優先すべきだったのは、

  • 自分が「心地よい」と感じられるか
  • どうすれば自分自身が「幸せだ」と思えるか

その視点を取り戻すことで、私はようやく「私の人生」に立ち戻ることができたのです。


「心が整えば、暮らしも変わる」

心が整えば、暮らしも変わる

私はようやく、自分の「心地よさ」を軸にした “自分軸” に立ち返ることができました。

私が本当に欲しかったのは、

  • 誰かに自慢できる広い家でも、
  • 高級車でも、
  • 肩書や年収でもなく、

「心の余白を楽しめるライフスタイル」だったのです。

欲しいモノをお金を気にせずに買い揃えることや
制度や人間関係に愚痴を言いながら会社にしがみつくことよりも、

「今あるもの」に目を向けられる心のあり方。
日常のささやかな喜びを味わう余裕。

それこそが、私にとっての“理想の暮らしへの鍵”だったのだと気づきました。

愛する人に当たってしまう私|自己嫌悪のループ

可愛いはずの子どもたちに、
疲れとストレスをぶつけて怒鳴り散らしてしまう。

大好きだったはずの夫に、
口を開けば業務連絡か文句ばかり。

そんな自分に、どんどん嫌気がさしていきました。

本当は、すでに幸せなはずの毎日だったのに。

欲しいものは揃っているはずなのに。
それでも、私は満たされていませんでした。

疲れと忙しさに押し流され、
小さな幸せに気づけなくなっていたのです。

「忙しい」という言葉の通り、
私は“心を亡くしていた”のだと思います。

本当に大切なものに気づいた瞬間

これは、多くの人が見て見ぬふりをしがちな状況かもしれません。
でも、私は思うのです。

「これって、本当は異常事態なのでは?」と。

だって、人生はたった一度きり。

心を亡くしてまで働いて、
いったい私は何を手に入れたかったのだろう?

本当は大切にしたいものが、いつも目の前にあったのに。

その現実にようやく気づいたとき、
私は「心」と「暮らし」と「働き方」を整える必要があると、強く実感したのです。

そして、人生が少しずつ動き出した

「理想の暮らしを描く」ことで、
私は初めて「じゃあ、どうすればそこに近づける?」と考えるようになりました。

情報収集から始め、
小さな一歩を積み重ねていきました。

  • 自分の強みを知る
  • 環境を変えてみる
  • 自己理解を深める
  • 自分の本音を知る
  • 執着を手放す
  • 小さく行動する

その積み重ねの結果、
今では「大好きなおうちにいながら」「自分の得意を活かして」
収入を得られる——オンライン秘書という働き方を実現できました。

毎日、暮らしを大切にできる働き方を選べたことで、
心にゆとりが生まれ、自分らしくいられることに、日々感謝しています。

なぜ“働き方”ではなく、“暮らし”から考えたのか?

理想を描くとき、「働き方」から考える方も多いかもしれません。

でも私は、まず「暮らし」から見直すことが大切だと感じたのです。

仕事で社会貢献したい、
仕事を通して自己実現したい。
——それもとても素敵な価値観です。

だけど私にとっては、「暮らしがあってこその仕事」でした。

暮らしの中に仕事がある。
そういう生活のベースを整えることが、私にとっての幸せだったのです。

価値観や優先順位がズレていたから、
あんなにモヤモヤしていたんだな…と気づけたとき、 ようやく解決への道が見えた気がしました。

理想の暮らしが、今の自分を導いてくれた

もちろん、安定した仕事を手放すことには不安もありました。

そして、独立してからすべてが順調だったわけではありません。

でも、一足飛びではなくても
「小さな幸せを日々感じられているか?」という視点で今を振り返ると、

間違いなく、私は圧倒的に幸せな毎日を送っています。

働き方を変えて、QOL(生活の質)が向上したのは事実です。

あのとき描いた「理想の暮らし」が、
今の私の人生を動かし、導いてくれたのだと、心から実感しています。


おわりに|「思い描くこと」は、最初の一歩

理想を描くことは、現実逃避ではありません。

それは、
「叶えたい未来」に目を向けること

そしてそれこそが、
未来を動かす最初のアクションなのです。

もし今、
暮らしや働き方、人間関係に違和感を抱えている方がいたら——

ぜひ一度、自分の“理想”を丁寧に描いてみてください。

理想と現実の差分から目を背けなければ、
「じゃあ、どうしよう?」と考えることができるようになります。

そこから、
次のアクションプランが生まれ、
小さくても行動に移せるようになるはずです。

ぜひ、自分のための時間をつくって、
ノートや手帳に理想の暮らしを描き出してみてくださいね。

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