会社員時代の私は、フルタイム勤務と往復3.5時間の遠距離通勤で毎日を過ごしていました。
時間とタスクに追われ、心も身体もギリギリの状態が続く中、40代を目前にして「このままでいいのかな?」という漠然とした不安が日に日に大きくなっていきました。
「もっと自由に、自分らしく生きたい」
そう思うようになった時期にノートに書き留めていた想いが、結果的に自分の本音や価値観と向き合うきっかけになりました。
もし今、
- 今の働き方に違和感がある
- 子育てと仕事のバランスに悩んでいる
- 自分らしいキャリアを描きたい
こんな想いを抱えているなら、当時の私の気持ちや葛藤が、少しでもあなたの心に届けばうれしく思います。
子どもとの時間を優先したいと思った理由|ワーママの気づき

子育てと仕事に追われる日々の中でも、
子どもたちは驚くほどのスピードで成長していきます。
長女は9歳になり、少しずつ大人びてきました。
私の帰りが遅くなるときには戸締まりをして、
お風呂を沸かして待っていてくれるしっかり者のお姉さんです。
ある日、疲れて昼寝してしまった私に代わり、
3歳弟のトイレを手伝ってくれていたこともありました。
「呼んでくれたら良かったのに〜」と伝えると、「ママを起こしたらかわいそうだと思って」。
そう話す娘の姿に、彼女も毎日頑張ってくれているのに、どこまでも健気で優しくて。涙がじわっと込み上げてきたことを今でも覚えています。
そう話す娘の姿に、
彼女も毎日頑張ってくれているのにどこまでも健気でやさしくて。
涙がじわっと込み上げてきたことを今でも覚えています。
ママ、ママと呼んでくれる今だから
娘は本当に優しい子です。手のかかる弟を優先してしまうことも多く、彼女にはたくさん我慢させてしまっていると感じています。
「ママ、ママ」と甘えてくれるのは、きっとあと少し。
だからこそ今、
そばにいて、もっとたくさん話したい。
彼女の心を受け止めたい。
私が子どもの頃に出会えなかった世界を
彼女には見せてあげたいと思うのです。
息子の幼児期を、じっくり味わいたい
3歳の息子も、
とても可愛くて癒しの存在。
今のところ三人目を産む予定はないからこそ、
彼の幼児期を一日一日大切にしたいと感じています。
赤ちゃんの頃からバタバタした日常の中で育ってきた子なので、
これからはもっと“彼のマイペース”なところを大事にしてあげたい。
自然の中で一緒に過ごしたり、
安定した日課の中で安心して過ごせるような暮らしを作れたら
どんなにいいかと考えてしまうのです。
お金より大切な“家族との時間”|在宅ワークに向かうきっかけ

もちろん、教育費や生活費など現実的なことを考えると、
働かざるを得ない状況だったことも事実です。
でも最近、こう思うようになりました。

お金も大切だけど、子どもたちとの今という時間はもっと大切なんじゃないかな。
在宅で働けるようになれば、時間にも心にもゆとりが生まれるはず。
子どもと過ごす時間を増やせるはず。
そんな未来を思い描くだけで、
自然とワクワクしてくる自分がいました。
退職を決意する前に向き合ったこと|キャリアチェンジの原点
私はこれまでも手帳やノートに自分の気持ちを書き記してきました。振り返ってみると、当時の私が書いた文章には「環境を変えたい」という想いが何度も記されていました。
それでも、なかなか動き出せずにここまできました。
「現状を変えたくない」「今の安定を手放すのが怖い」
そんな気持ちが、私の中にずっとずっとあったんです。
心のブレーキが外れた瞬間
強烈な現状維持バイアス…これが、私の一歩を止めていました。
新しい職場に異動してからは、“〜すべき”“〜しなければならない”といった価値観に支配された働き方や社風に、より強く違和感を抱くようになりました。
いつも当たり前のように100点を求められるのに、非効率で創造性もない毎日。不毛な残業に疲弊して、「もう限界かもしれない」と感じていました。
ようやくそのとき、心のブレーキが外れ始めたのです。
風の時代と自由な働き方への憧れ
最近よく耳にする「風の時代」という言葉が、妙に心に響きました。
もっと自由に、もっと軽やかに。
自分らしく生きていく人が増えている、そんな感覚がありました。
「たった一度きりの人生をもっと楽しみたい。自分の気持ちに正直に生きていきたい。」
その想いを胸に、ようやく私は動き始めました。まずは自分と向き合い、理想の暮らしに向かって小さな一歩を踏み出すこと。
これが、私の“自由なキャリアを描く”の始まりでした。
自由なキャリアは自分で描ける


私と同じようにキャリアに悩む働くママや、育児と仕事の間で揺れながらも、環境を変えたいと思っている人も多いのではないでしょうか。
「自由なキャリアを描けるかどうかは、自分次第」
長年のキャリア迷子、自分迷子を経て、自分らしい働き方を見つけた私が痛感したことです。
今、小さなお子さんを育てながら、数年前の私と同じように働き方を模索している
頑張り屋さんのあなたへ、少しでも希望やヒントをお届けできたらうれしいです。
コメント